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2023.10.1 バングラデシュ奮闘記 協力会社編

バングラデシュの協力会社河野和久

1.宿泊施設

所謂飯場ですが、くそ暑いのにトタン張り、窓極小、エアコンなしで相当厳しい環境です。



部屋にはベッドと物干し用ロープがあるだけで私物はベッドの下に置いているらしい。夜中に雨が降ることがあるので部屋干し。


1部屋12~13人

風呂やシャワーは無く水場で体を洗い、洗濯する。


食堂と賄いのおっちゃん


煮物をかき混ぜているが、棒の先に羽がついていて錐のように回しながら攪拌している。



主食用のカレー


川魚のから揚げ

2.作業員

日当は500~700円位で日本の時給より安いが他に行くより良いらしい。軽作業員と軌道工が入り混じっていて、仕事をする人、ただいるだけの人がいた。作業指示をできる人が15~16人に一人しかいないので、2班でやれば効率的だと思ってもできないようだった。

マクラギの位置直しにこれだけの作業員がいたが、本当に作業しているのは半分もいない。

B点呼でアラーの神に祈りを捧げているが、これが5分位も続く。イスラム教は一日に5回お祈りを捧げるが、宗教心が本当に強いと感じた。
ラマダンの時期の断食もまじめに守っていた。暑い日の作業では水を飲んでも良いことになっているが、ラマダン中はほとんどのイスラム教徒は水を飲まない。一日に3人も熱中症で倒れてもアラーの神の方が大事。ただし、日の入りから日の出までは飲み食いでき、朝方食いだめすることから肥満形の体形が多い。最貧国とはいいながら食物は豊富にあるようだ。
作業員一人一人は実に人懐っこくて現場に行く「ボスおはよう」と必ず挨拶してくれた。
志村けんが人気で、ひょうきんな奴を「彼が志村けん」と大笑いしながら紹介してくれた。その彼が実に働き者で作業中の写真を撮ると必ず中心に居た。

一緒に写真を撮るのが好きで、一人が「ボス写真撮ろう」というと周りの作業員が集まってくる。




3.在来線の保線作業員

プロジェクトの作業員は安全帽、安全チョッキなど保護具はしっかり着用しているが、国鉄の作業員は普段着で仕事をしている。熱い最中に道床整理をしているが、線閉も見張りも無い。