1. 日時	令和5年11月24日（金）　13時00分〜16時30分
2. 場所	現場視察：　　IGR線　一戸駅構内　下2番・保守基地線 　　　　　　　横取装置全交換（横取装置組立） 意見交換会：　ぎんが軌道工業（株）一戸センター会議室
3. 参加人数	盛岡軌道工業（株）　杉山社長 ぎんが軌道工業（株）松田社長 （株）東部建設　岡山社長 （株）羽沢建設　羽沢社長 （有）仙一軌道工業　川村所長 （株）升澤組　白山副社長 （株）中才自動車修理工場　四戸副社長

主な内容

みちのく軌道会盛岡地区下期の事業活動として、現場視察及び意見交換会を実施しました。

【現場視察】
現場視察は、IGR線　一戸駅構内　下2番・保守基地線での横取装置全交換（横取装置組立）を視察しました。(ぎんが軌道工業（株）施工)
滅多にない作業であり、参加者の中でも初めて見る人もいましたし、ぎんが軌道でも経験の無い作業でありましたが、組立手順書等の図面を元請社員とその都度確認しながら作業を進めていました。
重量物取扱い時は、軌作責からの掛け声、従事員からの受け声、仮置き場所の受台設置や場所の指示等、良く声を掛け合いながら安全に作業が行われていました。

【意見交換会】
意見交換では、各社の取組み状況を下記のテーマで実施しました。

①採用活動状況　（前回意見交換以降の取組み等）

• 各社ハローワークからの採用は厳しく、思うように応募も来ない状況。
  ネットの活用や知人の紹介、地元ラジオ広告を活用している会社、企業説明会への参加等、各社取組んでいるが苦戦をしている。列車見張員に限定した求人募集を開始した会社も成果がない状況で、定着率が低いことも課題として挙げられた。

②職場環境改善について（設備投資・今後計画している事項など）

• 作業所の新築（盛岡軌道・宮古センター）やエアコン設備の交換の他、貨物コンテナの購入等、各社の実情の中で出来る範囲の取組みを行っている。

③働き方改革について　（2024年4月1日からの時間外労働上限規制への対応など）

• 36協定に明記する特別条項の記載例を参考に意見交換を行った。各社、法定労働時間で特別条項を記載すれば対応できる予定であるが、遠方の現場の場合、移動時間等の足ロスで超勤が発生する会社もあり、年間を通して作業の平準化の要望が挙げられた。

④機械化推進について　（新規購入・購入予定・使用状況など）

• エンジン付きTT（バータイプ）の購入や、グラップリングバケット、油圧式通り整正機（軌陸BH用）、ペトロカッター（ガソリン使用・ガス資格不要）、レール交換機等の活用紹介があった。特にレール交換機では、交換延長にもよるが、交換後、別間合いで設定替えを施工する場合は、人数の削減は難しいが、労力軽減には繋がるとの情報を共有できた。その他、中才自動車で開発した、「軌・陸両用運搬車」(市販の手押し一輪車にレール用車輪を取付けた物)の紹介があり、早速購入した会社もあった。

⑤企業価値向上の取組み　（福利厚生など）

• 給料のベースアップや、MCオペ、機械除雪手当の増額、業務災害以外での入院等の補償、空調ベスト（作業員・軌工管用）の導入、社員旅行の開催、きりたんぽセット、クリスマスケーキの配布、　インフルエンザ予防接種全額負担等、各社、様々な形で社員に投資している。

⑥その他

• 要望としては、みちのく軌道会技術競技会の各社毎の動画の提供や、採点基準で特に点数の低い項目が分れば、今後の改善点に繋げたい等の要望が出された。（役員会で提言している）

今回の意見交換会では、各社の意見も活発に挙げられ、情報共有でき、有意義な意見交換会でした。各社の皆さま大変ありがとうございました。

現場視察（立入時のケジメ）　

現場視察状況（横取装置組立）

意見交換会